朝5時半に起きて、お弁当と朝ごはん。保育園に送って、電車に飛び乗る。夕方はお迎えに走り、帰ってからは夕飯、お風呂、寝かしつけ。気づけば22時です。
あなたの毎日も、こんな時間割ではありませんか。
先にお答えします。ワーママの1日のスケジュールは、朝と夕方の「2つの山」にすべてが集中する形がほとんどです。だからこそ、時間割を書き出して「どこに何を寄せるか」を決め直すと、夜がぐっとラクになります。
この記事では、3つの時間割の実例と、無理なく回す5つの整え方をお伝えします。使える制度と「人の手」の借り方も、東京で家事代行をしている私たち第二の実家からお届けします。
ワーママの1日のスケジュール実例|フルタイム・時短・小学生ママ
ワーママの平日は、働き方や子どもの年齢が違っても、朝と夕方の2つの山に家事と育児が集まります。ここでは、よくある3つのパターンの時間割を並べてみました。どれも「理想の1日」ではなく、ありのままの平日です。
紹介する時間割は、ワーママの1日を記録した動画や、私たちが現場でうかがう声をもとに組み立てた「よくある形」です。特定の誰かの実録ではありません。自分の暮らしと見比べながら、読んでみてください。
どの時間割が「正しい」ということもありません。働き方も、子どもの性格も、住んでいる場所も、家庭ごとに違います。ほかの家の時間割は、自分の時間割を見直すための鏡くらいに眺めてもらえたら十分です。
実例1:フルタイム勤務・保育園児1人のママ

いちばん多いのが、この形です。5時半に起きて朝ごはんとお弁当、7時半に登園。8時半から17時半まで働き、18時過ぎにお迎えに走ります。
帰宅してからが、もう一つの本番です。18時45分に台所に立ち、19時15分に夕飯。20時にお風呂、20時45分から寝かしつけ。子どもが眠ったあとに洗い物と洗濯、翌日の準備をして、布団に入るのは23時ごろ。
YouTubeでも、正社員で2児を育てるママの平日密着動画が約31万回再生されています(2026年11月時点)。5:30起床から寝るまでを追った動画です。同じ時間割で走っている人が、それだけたくさんいるという証でもあります。
実例2:時短勤務(1日6時間)・未就学児2人のママ
時短勤務とは、勤務時間を短くして働く制度のことです。下の子が3歳未満なら、法律にもとづく短時間勤務制度が使えます。たとえば9時から16時(休憩1時間)の6時間勤務にすると、お迎えが17時台に早まります。
夕方に1時間の余裕が生まれる。ここが時短勤務のいちばんの違いです。ただ、子どもが2人いると、その1時間は兄弟げんかの仲裁や、下の子の抱っこであっという間に消えていきます。
「早く帰れるのに、ちっとも終わらない」。そんな声もよく聞きます。時間が増えても、やることが同じだけ増えていく。時短勤務だからラク、とは言い切れないのが現実です。
実例3:フルタイム勤務・小学生(学童+習い事)のママ
小学生になると、朝の支度は少しラクに。そのかわり、放課後の予定が複雑になっていきます。
月曜と木曜は学童、火曜はスイミング、金曜はピアノ。送迎の時間がばらばらで、宿題の丸つけや音読カード、連絡帳の確認も毎晩の仕事に加わります。小学生ママの時間割は「すき間なく埋まる」というより、曜日ごとに形が変わるのが特徴です。
「小1の壁」とは、小学校入学のころに働き方が揺らぐことです。くわしくは、小1の壁の対策|4月を乗り越える7つの備えと頼り方でお話ししています。
3つの時間割に共通する「すき間のなさ」
3つを並べてみると、共通点が見えてきます。朝の1〜2時間と、帰宅後の3〜4時間。この2つの山に、家事と育児がぎゅっと詰め込まれていることです。
そして、どの時間割にも「自分のための時間」がほとんど書かれていません。あったとしても、子どもが眠ったあとの30分。それも、片付けや明日の準備に吸い込まれていきます。
あなたの時間割にも、自分の名前が書かれた枠はありますか。
もし一つもないなら、それは怠けていないという証拠です。同時に、少し走りすぎているというサインでもあります。この先の章では、その枠を一つ取り戻すためのヒントをお伝えしていきます。
時間が足りないのは、あなたの段取りのせいではありません
時間割を書き出すと、どの家庭も驚くほど余白がありません。それは段取りが下手だからではなく、1日に入っている量そのものが多すぎるからです。数字で見てみましょう。
総務省の令和3年社会生活基本調査では、6歳未満の子どもがいる夫婦の家事関連時間に大きな差があります。家事関連時間とは、家事・育児・介護・買い物を合わせた時間のことです。
表にまとめると、ママの1日にどれだけの時間が積み上がっているかが見えてきます。
| 1日あたりの時間(週全体平均) | 夫 | 妻 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 家事関連時間(合計) | 1時間54分 | 7時間28分 | 総務省統計局 令和3年社会生活基本調査(2022年8月公表) |
| うち育児 | 1時間05分 | 3時間54分 | 同調査 結果の要約 表2 |
| うち家事 | 30分 | 2時間58分 | 同調査 結果の要約 表2 |
| (参考)家事関連時間・5年前 | 1時間23分(2016年) | 7時間34分(2016年) | 同調査 表2(6歳未満の子がいる夫婦と子供の世帯) |
6歳未満の子がいる家庭の妻の家事関連時間は1日7時間28分
同じ調査で、夫の家事関連時間は1時間54分でした。2016年の1時間23分から31分増えていて、パパの関わりは確かに増えています。それでも、妻の7時間28分とは4倍近い開きがあります(総務省統計局、2021年調査・週全体平均)。
この数字には、仕事をしていない人も含まれます。働くママの場合は、仕事の時間に加えて、この家事や育児の多くを担っているということでもあります。1日が24時間しかないのは、誰にとっても同じです。
足りないと感じるのは当たり前。それは、あなただけのせいじゃありません。
帰宅から寝かしつけまでの「夕方の3時間」に集中する
1日のうちで、いちばん忙しいのはどこか。私たちがお客様にうかがうと、多くのママが「18時から21時」と答えます。ここに夕飯づくり、食事、お風呂、明日の準備、寝かしつけが重なるからです。
しかも、子どもがいちばん疲れて機嫌が悪くなるのも、この時間帯。ぐずる子を抱っこしながら、片手で鍋をかき混ぜる。そんな場面は、どの家庭にもあるのではないでしょうか。
この3時間は、1分単位で動いているような感覚になります。ひとつ予定がずれると、寝かしつけまで全部が後ろに押されていく。だからこそ、ここを少しでも低くできると、1日全体の疲れ方が違ってきます。

夕飯のしんどさについては、平日の夕飯がしんどい共働き家庭へでも、乗り切り方をまとめています。
時間割に書かれない「考える家事」
時間割に載らない家事もあります。献立を考える。保育園の持ち物を確認する。来週の予防接種の予約を入れる。
こうした「考える家事」は、手を動かしていない時間にも頭の中で回り続けます。
通勤電車の中で、今夜の献立を考えている。そんな経験はありませんか。私たちがお客様のお宅でお話をうかがうと、「手を動かす家事より、考える家事のほうが疲れる」という声がとても多いんです。
この「考える家事」を誰かと分けられると、時間割は数字以上に軽くなります。
スケジュールを無理なく回す5つの整え方
1日の時間を増やすことはできません。でも、置き方を変えることはできます。ここからは、明日から試せる5つの整え方をご紹介します。
まずは今夜、平日1日の時間割を紙に書き出して、いちばんしんどい時間帯に丸をつけてみてください。そのうえで、5つの中から気になったものを一つだけ選べば大丈夫です。
どれも、特別な道具やお金がなくても始められるものばかりです。ポイントは「頑張って詰め込む」のではなく、「何をやめて、どこに置き直すか」を考えること。時間割を少し引いて眺めてみると、動かせる場所が案外見つかります。
1. 家事は「朝に寄せるか、夜に寄せるか」を先に決める
洗濯を朝に回すか、夜に回すか。それだけでも、時間割の形はがらりと変わるものです。朝型の人は、夜は「食べて、洗って、寝る」だけにする。夜型の人は、朝は「着替えて、食べて、出る」だけにする。
大事なのは、どちらが正解かではありません。自分と家族のリズムに合うほうを選ぶことです。迷ったら、1週間だけ試してみて、ラクだったほうを残してください。
子どもが小さいうちは、朝のほうが予定どおりに進みにくいものです。反対に、夜は寝かしつけで一緒に眠ってしまうこともあるでしょう。「寝落ちしてもいい夜」にしておけば、自分を責める回数がひとつ減ります。
2. 平日の夕飯は「温めるだけ・並べるだけ」を基本にする
夕方の山をいちばん低くするのは、夕飯づくりを軽くすることです。週末にまとめて作り置きをしておき、平日は温めて並べるだけ。それだけで、帰宅後の1時間が浮く日もあります。
もちろん、週末に作り置きをする元気がない週もあるはずです。そんな週は、冷凍うどんと卵の日があってもいい。完璧じゃなくていいんです。
ご飯とお味噌汁だけ炊いておけば、あとは作り置きを並べるだけ。そう決めておくと、献立を考える「考える家事」も一緒に軽くなります。冷蔵庫にあるもので回す具体的なコツは、夜ご飯は温めるだけでいい|作り置き7日分の型にまとめています。
3. 予定は8割で組み、週に1つ「何もしない枠」をつくる
子どもの発熱、急な残業、保育園からの呼び出し。ワーママの時間割は、崩れるのが前提です。だからこそ、最初から8割で組んでおくと、崩れたときに立て直しやすくなります。
おすすめは、週に1つだけ「何もしない枠」を時間割に書き込むこと。たとえば水曜の夜は、洗濯物をたたまない日。その枠こそ、崩れた予定を受け止めるクッションです。
何も起きなかった週は、その枠でゆっくりお茶を飲めばいいんです。「何もしない」をわざわざ予定に書くのは、最初は少し落ち着かない、と感じる方もいます。でも、余白は書き込まないと、すぐに別の用事で埋まってしまいます。
4. 家族の予定と家事を一枚に書き出して、見える化する
頭の中の予定は、外に出すだけで軽くなります。家族それぞれの1週間の予定と、毎日の家事を一枚の紙やカレンダーアプリに並べてみてください。
書き方はシンプルで大丈夫です。横に月曜から日曜、縦に「朝」「夕方」「夜」の3段を取ります。マスの中に家事と、それを担当する人の名前を書く。パパは青、ママは赤のように色を分けると、偏りがひと目で分かります。
| 時間帯 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
|---|---|---|---|---|---|
| 朝 6:00-8:00 | 朝ごはん(ママ) 登園(パパ) | 朝ごはん(ママ) 登園(パパ) | 朝ごはん(パパ) 登園(ママ) | 朝ごはん(ママ) 登園(パパ) | 朝ごはん(ママ) 登園(パパ) |
| 夕方 17:30-19:30 | お迎え(ママ) 夕飯(ママ) | お迎え(パパ) 夕飯(パパ) | 作り置き・片付け(サポーター) お迎え(ママ) | 温めるだけの夕飯(ママ) | 温めるだけの夕飯(パパ) |
| 夜 19:30-22:00 | お風呂(パパ) 洗濯(ママ) | お風呂(ママ) 洗濯(パパ) | お風呂(パパ) | 何もしない枠 | お風呂(ママ) 翌週の確認(2人) |
書き出すと、「お迎えはパパでもいける日」や「この曜日はどうしても回らない」が見えてきます。パパと話し合うときも、紙が一枚あるだけで責め合いになりにくいんです。
切り出すときは、「水曜の夕方だけ、どうしても回らないの。ここを一緒に考えてくれる?」のように、曜日を一つに絞って伝えてみてください。子どもが小学生なら、時間割を冷蔵庫に貼って、本人にも見てもらうのも一案です。「水曜はママが遅い日」と分かっていると、子どもなりに準備をしてくれることがあります。分担の進め方は、共働きの家事分担|不公平感が消える仕組みと頼り方でくわしくお話ししています。
5. 時間割に「自分以外の手」を書き込む
最後の一つが、いちばん気持ちがラクになる整え方です。家族、自治体の子育て支援、そして家事代行。自分以外の手を、最初から時間割に書き込んでおくのです。
自治体の支援には、地域の会員同士で送迎や預かりを助け合うファミリー・サポート・センター(ファミサポ)があります。東京都には、ベビーシッターの利用料を補助する制度もあります。使い方はファミサポとは?料金と使い方・家事代行との違いや、ベビーシッターの補助制度|東京都の条件でまとめています。
送迎や短時間の預かりはファミサポ、子どものお世話はベビーシッター、作り置きや片付けなど家のことは家事代行。それぞれ、頼める中身が違います。
「赤の他人にこんなこと、頼んでいいの?」。そう感じるのは、あなたが家族のことを真剣に考えているからです。この気持ちについては、このあとの「時間割に『実家のばあちゃんの手』を書き込むという選択」の章でゆっくりお伝えします。
時間割の中に、自分ではない誰かの名前が一つ入る。それだけで、「全部自分で回さなきゃ」という緊張がふっとゆるみます。手が増えることより、気持ちの荷物が減ることのほうが大きいと感じる方も多いんです。
時短勤務・残業免除・子の看護等休暇|制度もスケジュールの味方に
スケジュールの土台は、働き方そのものです。育児・介護休業法には子育て中の働き方を支える制度があり、2025年4月と10月に段階的に広がりました。知っているだけで、選べる道が増えます。
育児・介護休業法とは、仕事と子育てや介護の両立を支えるための法律のことです。会社の規模にかかわらず、条件を満たせば使える制度が定められています。
制度は、知らなければ使えません。そして、使うことは決してわがままではありません。働き続けるための道具として、気軽に手に取ってみてください。
| 制度 | 内容 | 対象となる子の年齢 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 短時間勤務制度 | 1日の所定労働時間を原則6時間に短縮 | 3歳未満 | 厚生労働省(育児・介護休業法) |
| 所定外労働の制限(残業免除) | 請求すれば所定時間を超える残業が免除される | 小学校就学前まで(2025年4月に拡大) | 厚生労働省(2025年4月施行) |
| 子の看護等休暇 | 病気・けが、学級閉鎖、入園式・卒園式などの行事参加に。年5日(子が2人以上は年10日) | 小学校3年生修了まで(2025年4月に拡大) | 厚生労働省(2025年4月施行) |
| 柔軟な働き方を実現するための措置 | 会社が始業時刻の変更・テレワーク・短時間勤務・休暇などから2つ以上を用意し、本人が1つを選ぶ | 3歳から小学校就学前(2025年10月開始) | 厚生労働省(2025年10月施行) |
短時間勤務制度:3歳未満の子を育てる人は原則1日6時間に
3歳未満の子どもを育てている人は、会社に申し出ることで、1日の所定労働時間を原則6時間にできます。実例2の時間割が、この制度を使った形です。
1日2時間短くなると、夕方の山に余裕が生まれます。収入が減ることもあるため、家計とのバランスは家族で話し合ってみてください。
「同僚に申し訳ない」という気持ちが、制度を使うことをためらわせることもあるでしょう。でも、子育ての時期は、長い仕事人生の中のほんの数年です。今は使わせてもらい、いつか後輩が同じ立場になったときに背中を押してあげる。そんな順番があってもいいはずです。
残業免除の対象が小学校入学前まで拡大(2025年4月〜)
所定外労働の制限、いわゆる残業免除は、2025年4月から対象が「小学校就学前の子を育てる人」まで広がりました。以前は3歳未満までの制度でした(厚生労働省、2025年4月施行の改正育児・介護休業法)。
「今日は残業できません」と言いにくい職場もあるでしょう。人事や上司には、制度の名前で伝えると話が早く進みます。たとえば「子どもが小学校に上がるまで、所定外労働の制限を請求したいです」という伝え方です。制度として請求できると知っておくだけで、お迎えの時間を守りやすくなります。
小学校に上がる前の数年間は、子どもの体調が崩れやすく、夕方の予定も読みにくい時期です。残業が入るかどうか分からない日が続くと、時間割はなかなか安定しないものです。「この日は定時で帰る」と決められることは、スケジュールの土台を固めることにつながります。
子の看護等休暇は小学3年生の修了まで・行事参加にも(2025年4月〜)
子どもの病気やけがのときに使える「子の看護休暇」は、2025年4月から「子の看護等休暇」に名前が変わりました。対象は小学校3年生の修了までに広がりました(厚生労働省、2025年4月施行)。感染症による学級閉鎖や、入園式・卒園式などの行事参加にも使えます。
取得できる日数は、子ども1人なら年5日、2人以上なら年10日です(育児・介護休業法)。年に何度かある「どうしても抜けられない日」を、ここで守れる見込みが立ちます。
3歳から入学前の子には「柔軟な働き方」の選択肢も(2025年10月〜)
2025年10月からは、3歳から小学校入学前の子を育てる人のための仕組みも始まりました。会社は、始業時刻の変更・テレワーク・短時間勤務・休暇などから2つ以上を用意します(厚生労働省)。働く人は、その中から1つを選べる仕組みです。
たとえば始業を1時間遅らせられれば、朝の山がひとつ低くなるはずです。週に何日かテレワークができれば、通勤の往復がそのまま夕方の余白に変わります。会社がどの制度を用意しているかは職場ごとに違うので、まずは確かめてみてください。
制度の使い方は勤務先の規程によって異なるため、まずは人事に確認を
ここで紹介したのは、法律で定められた最低限の内容です。会社によっては、より手厚い独自の制度を用意していることもあります。
まずは就業規則を開いてみるか、人事の担当者に聞いてみてください。制度を使うかどうかを決めるのは、あなた自身です。
ただ、「使える」と分かっているだけで、いざというときの選択肢が一つ増えます。それだけでも、時間割を組むときの心の余裕が違ってきます。制度の全体像は、厚生労働省「育児・介護休業法について」でも確認できます(一次資料で確認済み)。2025年の改正内容も載っています。
「頼っていいこと」を、書き出してみませんか
「これくらい自分でやらなきゃ」と抱えているものを、一度そのまま書き出してみる。それだけで、肩の力が少し抜けることがあります。全6ページのチェックリストを無料でお配りしています。
時間割に「実家のばあちゃんの手」を書き込むという選択
昔は、夕方になると近所のおばあちゃんや実家の母が、そっと手を貸してくれました。いまの共働き家庭には、その「もう一本の手」がないことがほとんどです。だからこそ、時間割に第三者の手を書き込んでいいんです。
「家族の中でなんとか回そう」。これまでの子育ては、そうやって支えられてきました。でも、実家が遠い、親も働いている、きょうだいにも小さな子がいる。家族の中だけで回すやり方には、どこかで限界が来ます。
それは、あなたの頑張りが足りないからではありません。「家族の中でなんとかする」というやり方そのものに、限界が来ているだけです。
週1回3時間のサポートで、時間割はこう変わる
たとえば、水曜の午後に3時間、作り置きと片付けをお願いしたとします。水曜の夜は、帰ると台所が片付いていて、冷蔵庫には数日分のおかずが並んでいる。木曜と金曜の夕方は、温めて並べるだけです。
浮いた時間は、ほんの数十分という日もあります。それでも、疲れがたまりやすい週の後半に余白ができると、1週間の景色が違って見えてきます。
私たちは魔法使いではありません。3時間でできることには限りがあります。だからこそ、最初に「いちばんしんどい曜日」と「いちばん手放したい家事」を、あなたと一緒に決めるところから始めます。
冷蔵庫にある食材で作り置き。お買い物はお客様にお任せ
第二の実家のお料理サポートは、ご自宅の冷蔵庫にある食材で作るスタイルです。買い物代行はしていません。お買い物はお客様にお任せして、サポーターは「いまあるもの」で力を発揮します。

冷蔵庫を開けて、半端に残った野菜や、使い道に迷っていた乾物を見つける。そこから数日分の献立を組み立てるのは、人生経験豊かなサポーターの得意分野です。「この食材、こんなふうに使えるんですね」と驚かれることも少なくありません。
週末にまとめ買いした食材を、使い切れずに傷ませてしまう。そんな小さな罪悪感が減るのも、うれしい変化のひとつです。もったいないを大切にする台所仕事は、昔ながらの家庭の知恵そのものです。
お金を払う関係だからこそ「ここをお願いします」と率直に言える
家族に頼むと、どうしても気を使います。やってもらっているのに、「味付けをもう少し薄めに」とは言いにくいものです。
対価をお支払いいただく関係だからこそ、「ここをもう少しお願いします」と率直に言えます。それは我慢の反対側にある、ひとつの自由です。
「家事代行なんて、主婦失格」。そう思う方もいらっしゃるでしょう。でも、違います。
頼ることは、弱いことじゃない。家族のために、時間の使い方を選び直しているだけなんです。
人生経験豊かなサポーターの「おせっかいという名の深い寄り添い」
第二の実家のサポーターは、子育てを経験してきた人生の先輩たちです。家事をこなすだけでなく、「最近、眠れてる?」とひと声かけてくれる。そんな、実家のばあちゃんのような存在でありたいと考えています。
ときには「この野菜、細かく刻んで混ぜご飯にすると食べやすいですよ」と、痒い所の少し上をアドバイスすることもあります。私たちはこれを、おせっかいという名の深い寄り添いと呼んでいます。
使う側・使われる側ではなく、横並びで一緒に解決していく。世代を超えて活かし活かされる関係が、ここにあります。家事代行で受けられる支えの全体像は、家事代行10のメリットでも紹介しています。
スケジュールが回り始めたご家庭に起きること
時間割に余白が一つできると、変わるのは家事の量だけではありません。私たちが現場で何度も見てきたのは、ママの表情がやわらぐ瞬間です。
最初の数回は、「人が家にいるのに慣れない」とおっしゃる方もいます。それでも回を重ねるうちに、玄関で「おかえり」と迎え合うような関係ができていく。現場にしか答えはない、と私たちが考えているのは、こうした変化をいくつも見てきたからです。
夕方に、子どもの話を聞く時間が戻ってくる

夕飯づくりに追われていた時間が少し空くと、子どもの「ねえ、聞いて」に手を止めて応えられるようになります。保育園であったこと、学校で褒められたこと。急かさずに最後まで聞ける夕方は、親子にとって小さな宝物です。
子どもは、親が思っている以上に、親の表情をよく見ています。ママが笑っている夕方は、それだけで子どもにとって安心できる時間です。
「霧が晴れるようにほっとした」。サポートが始まってしばらくすると、そう話してくださる方がいます。週に一度の訪問が、精神安定剤みたいなものになっていくのです。
「もっと早く頼めばよかった」は、いちばん多く聞く言葉
私たちがお客様からいちばん多くいただく言葉は、「もっと早く頼めばよかった」です。頼む前は迷っていた方ほど、そうおっしゃいます。
最初の一歩には、勇気がいるものです。知らない人を家に入れることへの不安もあるでしょう。だからこそ、最初は1回だけ、気になる家事を一つだけお願いしてみる。そんな始め方でもかまいません。
「頼んでみたら、思っていたより気が楽だった」。そんな声も、たくさんいただいています。一歩目を踏み出すまでがいちばん重く、踏み出してしまえば、あとは暮らしの一部になっていくものです。
子どもが「いつもと違う味」に出会う。食卓の小さな積み重ね
サポーターが作るおかずには、昭和の家庭の知恵がぎゅっと詰まっているんです。いつもと違う味付けや、食べたことのない野菜の料理に、子どもが箸を伸ばすこともあります。
去年は食べなかった野菜を、今年は食べている。そんな変化は、すぐには起きません。コツコツ続けた先にしか起きない変化です。でも、それは、その子の一生の宝になります。
親世代のみなさんにも、お伝えしたいことがあります。娘さんやお嫁さんの時間割を見て「大変そう」と感じたら、「頼っていいのよ」と声をかけてあげてください。その一言が、いちばんの後押しになることがあります。
まとめ|完璧な時間割より、続けられる時間割を
どんなに上手に組んでも、子どもの熱ひとつで崩れるのがワーママのスケジュールです。だから目指すのは完璧な時間割ではなく、崩れても戻ってこられる時間割。
この記事でお伝えしたことを、振り返っておきます。ワーママの1日は、朝と夕方の2つの山に家事と育児が集中します。6歳未満の子どもがいる家庭の妻の家事関連時間は、1日7時間28分(総務省、2021年調査)。足りないのは、段取り力ではありません。
明日から試せることを、もう一度並べておきます。
- 時間割を書き出して、しんどい時間帯に丸をつける
- 家事を朝か夜に寄せる
- 夕飯は温めるだけの日をつくる
- 予定は8割で組む
- 使える制度を知っておく
- 自分以外の手を時間割に書き込む
どれか一つで十分です。
疲れがたまっているときの休み方は、ワーママが疲れたら|罪悪感なく心が軽くなる7つの休み方も読んでみてください。
大変な時期です。でも、一生の中でとても大事な時期でもあります。だから——1人で頑張らないで、1人で諦めないでください。
あなたの笑顔が、子どもたちの未来を作ります。まず、あなたが幸せになってください。
少しでも気になることがあれば、いつでもご相談ください。
よくあるご質問
Q. ワーママの平日の睡眠時間は、どうやって確保すればいいですか?
まずは「寝る時刻」を先に時間割へ書き込むのがおすすめです。家事を終えてから寝るのではなく、寝る時刻から逆算して、その日にやらない家事を決めます。睡眠を最後の調整弁にしないことが、スケジュールを長く続けるコツです。
Q. フルタイムと時短勤務、スケジュールはどちらがラクですか?
時短勤務は夕方に余裕が生まれる一方で、収入や仕事量とのバランスに悩む方もいます。どちらが正解ということはありません。家族の状況や子どもの年齢によって、何度でも選び直していいものです。
Q. 夫に家事を分担してもらうには、どう伝えればいいですか?
家族の予定と家事を一枚に書き出して、一緒に眺めるところから始めてみてください。「やって」と頼むより、「この曜日がどうしても回らない」と事実を共有するほうが、話し合いがやわらかく進みます。
Q. 家事代行を頼むなら、何曜日・どの時間帯がいいですか?
ご家庭によって違います。たとえば週の半ばに作り置きをお願いすると、疲れがたまりやすい週後半の夕飯に余裕が生まれます。まずは一週間のうち、いちばんしんどい曜日を書き出してみてください。
Q. 第二の実家では、食材の買い出しもお願いできますか?
第二の実家では、買い物代行は行っていません。ご自宅の冷蔵庫にある食材を活かして、作り置きやお料理をするスタイルです。いまある食材で献立を考えるのは、人生経験豊かなサポーターの得意分野です。
Q. 他人に家のことを頼むのに、抵抗があります。
その気持ちは、とても自然なものです。最初は1回だけ、気になる家事を一つだけお願いしてみる始め方もあります。合わないと感じたら、担当を替えることもできますので、遠慮なくお伝えください。
少しでも気になったら、まずご連絡ください。第二の実家がお待ちしています
「うちは頼むほどでもないかもしれない」——そう思って、連絡をためらう方がいちばん多いです。何をお願いできるのか、どんな人が来るのか。まずは今の暮らしをお聞かせいただくところから、はじめませんか。
- いまの状況をお話しいただくだけでも大丈夫です
- はじめてのご訪問には、代表が必ず同行します
- 無理におすすめすることはありません