「産後ヘルパーって、そもそも助産師さんとは違うの?」。生まれたての赤ちゃんを胸に抱きながら、片手のスマホでそんな検索をしたことはありませんか。
産後ヘルパーとは、ひとことで言えば産後1〜数か月のお母さんの家事・育児をそっと支える生活サポートのこと。医療行為は行わず、その代わりに掃除・お料理・上のお子さんの見守りといった「暮らしの手」を貸してくれます。ルートは大きく2つ。市区町村の「産前産後家庭ヘルパー派遣」(自治体制度・自己負担が軽い)と、家事代行会社などが提供する民間の産後ヘルパー(1時間3,000〜5,000円が中心)。里帰りできない・実家に頼れないご家庭では、両方を組み合わせて使うのが今の主流です。
この記事で整理するのは、「産後ヘルパーとは何か」から「自治体と民間の違い」「料金の目安」「頼めること/頼めないこと」「産後の心を守る視点」まで。実家のおばあちゃんに台所で相談するようなつもりで、順にお話ししていきますね。
読み終えたあと、あなたが「これなら、うちも一度お願いしてみようかな」と静かに思えたら、私たちにとってこんなに嬉しいことはありません。
産後ヘルパーとは?産後1〜数か月のお母さんを支える家事・育児サポート
産後ヘルパーとは、出産直後〜産後数か月の家庭に訪問し、家事・育児の手を貸してくれるサポーターのことです。掃除・洗濯・お料理・沐浴補助・上のお子さんの見守りなど、産褥期のお母さんが「動きたくても動けない」場面を、代わりに引き受けてくれます。医療的な処置は行わない一方で、「そばにいてくれる誰か」として、産後の孤立感をやわらげる存在にもなります。
産後ヘルパー株式会社が公開している解説動画「産後ヘルパーとは?産後ケアサービス内容、産後ケアプログラムを完全公開」(産後ヘルパー株式会社/2026年5月公開)は、訪問型産後ケアの1日密着です。お母さんの食事づくり・沐浴の見守り・上のお子さんとの遊びまで、ヘルパーの1日の動きが丁寧に映し出されています。数字だけでは実感が湧きにくい制度も、動画で「実際にお家で何が起きるか」を見れば、頼るイメージがぐっと立体的になります。
産後ヘルパーがしてくれること(家事・沐浴補助・上の子のお世話 など)
産後ヘルパーが日常的に担うのは、大きく3つの領域です。①家事全般(お料理・洗濯・掃除)、②赤ちゃんまわりの補助(沐浴のサポート・オムツ替えの手伝い・見守り)、③上のお子さんのケア(送迎の付き添い・遊び相手・食事の見守り)。授乳指導や医療的なケアは含まれませんが、そのぶん「暮らしの中で手が足りない部分」を柔らかく埋めてくれるのが特徴です。
株式会社ss-consul「湘南コンシェル」の動画「産後ヘルパーって、何をお願いしていいの?」(湘南コンシェル)でも、「掃除は?」「お料理は?」「上の子のお世話は?」といった、初めて頼むお母さんが必ず抱く質問にコンパクトに答えてくれています。「これも頼んでいいのかな」と迷ったら、まずは相談の場で正直に伝えてみるところから。
産後ヘルパーが担う3つの領域と、頼める例/頼めない例
家事全般
頼める例
- お料理・作り置き
- 洗濯・洗い物
- お風呂やキッチンの掃除
頼めない例
- スーパーへの買い物代行(民間・第二の実家では非対応)
赤ちゃんまわりの補助
頼める例
- 沐浴の介助
- オムツ替え・着替え
- ちょっとした見守り
頼めない例
- 授乳指導・医療的ケア(助産師・保健師の役割)
上の子のケア
頼める例
- 遊び相手・話し相手
- 簡単なお食事の用意
- 短時間の見守り
頼めない例
- 保育園送迎(事業者ごとに要相談)
※事業者ごとに範囲は異なります。第二の実家では「お買い物代行」は行いません(冷蔵庫にある食材で作るスタイル)。
助産師の”産後ケア”との違い(医療的ケアの有無)
産後ヘルパーと混同されがちなのが、助産師による産後ケアです。産後ケアは、母子の健康チェック・授乳指導・沐浴指導など、医療・保健の視点で母子を診るサポート。市区町村の産後ケア事業として提供されるものが中心で、担い手は助産師や保健師といった医療専門職です。一方の産後ヘルパーは、生活の手を貸す役割。「体を診てもらう人」と「暮らしを支えてもらう人」、両者は補い合う関係にあります。
産褥期という言葉——産後1か月の身体で起きていること
産褥期(さんじょくき)とは、出産で大きく変化したお母さんの体が、妊娠前の状態に戻っていく期間のこと。おおむね産後6〜8週間を指します。子宮の収縮・悪露・ホルモンの急変・骨盤底のダメージ——外からは見えないところで、体は大きな仕事をしています。「動けそう」と感じても、無理をすると回復が遅れる時期。この時期に家事を代わってくれる誰かがいるかどうかで、その後の数か月がまるで違ってきます。
自治体の「産前産後家庭ヘルパー派遣」と、民間の「産後ヘルパー」の違い
産後ヘルパーには、実は大きく2つのルートがあります。市区町村が案内する派遣制度と、民間の家事代行会社が提供する産後向けプラン。同じ「産後ヘルパー」という言葉でも、料金・頼める内容・使えるタイミングがまるで違います。まずは、この2つの地図を頭の中に広げるところから始めましょう。
自治体のルートは「安く使える」代わりに、対象条件(多胎・上のお子さん有無・所得階層など)や利用回数の上限が細かく決まっています。一方の民間ルートは、条件のしばりが少なく、産前から予約でき、産後すぐの週にも入ってもらえる柔軟さが魅力。どちらか一方ではなく、「自治体で足りない部分を民間で埋める」という組み合わせが、いま多くのご家庭で選ばれているやり方です。
自治体の「産前産後家庭ヘルパー派遣」と、民間の「産後ヘルパー」の比較
| 比較項目 | 自治体(産前産後家庭ヘルパー派遣) | 民間の産後ヘルパー/家事代行 |
|---|---|---|
| ①対象条件 | 住民票のある市区町村・妊娠中〜産後3〜4か月の家庭など、要件あり | 住所・妊娠週数・産後期間による制限は基本的になし |
| ②利用期間 | 産後3〜4か月まで/利用時間の上限あり(自治体ごと) | 産前〜産後半年以降でも継続利用可能 |
| ③1時間あたりの負担 | 数百円〜1,500円/時(所得階層で変動) | 3,000〜5,000円/時+交通費 |
| ④予約の柔軟性 | △ 事前登録が必要/訪問日は要調整 | ◎ スポット・単発利用も可能 |
| ⑤責任の所在 | 受託事業者が負う(自治体が仕組みを整備) | 運営会社が負う(保険加入の有無を確認) |
| ⑥出典/根拠 | 厚生労働省「産前・産後サポート事業ガイドライン」・各市区町村の実施要綱 | 各社サービスサイト・料金表・約款(公式一次情報) |
※料金・条件は市区町村・事業者によって異なります。表は2026年時点の一般的な目安。
| 比較項目 | 自治体の産前産後家庭ヘルパー | 民間の産後ヘルパー |
|---|---|---|
| 対象条件 | 妊娠中〜産後3〜4か月の家庭が中心。多胎・上の子あり・支援者不在などの条件が細かく設定される市区町村が多い | 条件のしばりは基本なし。産前から予約可能 |
| 利用期間 | 産後3〜4か月までを目安に、市区町村ごとの上限回数の中で利用 | 産前〜産後半年・1年など長期的にも利用可 |
| 1時間あたりの負担 | 所得階層で変動。数百円〜1,500円程度に抑えられる地域あり | 1時間3,000〜5,000円+交通費が中心 |
| 予約の柔軟性 | 事前登録・審査があり、初回まで日数がかかることがある | 最短で数日〜1週間で初回訪問できる会社も |
| 責任の所在 | 市区町村が委託事業として運営。事業者による損害保険加入が要件 | 運営会社が契約主体。損害保険は会社側で加入するのが一般的 |
| 主な出典 | 厚生労働省「産前・産後サポート事業ガイドライン」/各市区町村の母子保健コーナー | 各家事代行・産後ケア事業者の公式サイト・料金表 |
自治体の派遣制度:対象・利用回数・自己負担の考え方
自治体の「産前産後家庭ヘルパー派遣」は、市区町村が委託事業として運営する公的な家事・育児サポートです。多くの地域で、妊娠中〜産後3〜4か月までを対象に、1回2時間・年間30〜60時間程度が上限。所得階層に応じた自己負担で利用でき、住民税非課税世帯では無料、一般世帯でも1時間あたり数百円〜1,500円ほどに抑えられる地域が多く見られます。申し込みは、母子健康手帳を受け取った際にもらう案内、または市区町村の母子保健コーナー・子育て支援課が窓口です。
民間の産後ヘルパー:スポット利用・産前からの利用・柔軟性
民間の産後ヘルパーは、家事代行会社や産後ケア専門事業者が提供する有料サービス。1時間3,000〜5,000円+交通費が中心の相場帯で、単発(スポット)・定期のどちらでも利用できます。この違いを民間事業者の視点から丁寧に説明しているのが、おそうじひとしずくの動画「産前産後ヘルパーってここまでできるよ」(おそうじひとしずく)です。掃除・お料理・作り置きに加えて、「話し相手」としての役割まで含めた広い守備範囲が語られています。「自治体制度の枠に入らない部分を、柔軟に埋められる」——これが民間ルートのいちばんの持ち味です。
両方を組み合わせて使うイメージ(”自治体で足りない部分”を民間で埋める)
現実的には、平日昼の”制度が使える時間帯”は自治体派遣で、それ以外を民間で補うという組み合わせが、いちばん家計にやさしい使い方。たとえば「平日午前は自治体のヘルパー、上の子の帰宅後の夕方は民間のヘルパー」といった具合です。里帰りできない・実家に頼れないご家庭では、“家族の中でなんとかする”に、限界がきているだけ。地域と民間の両方を組み合わせて、産後の1〜3か月を乗り切っていくのが、いまの現実的な選択肢です。
産後ヘルパーの料金相場——1時間あたり・1回あたり・月あたりの目安
「どのくらいの費用感になるの?」——料金の話は、いちばん気になるところです。ここでは民間の産後ヘルパー・産後向け家事代行のざっくり相場と、自治体制度の自己負担額のイメージをあわせてお伝えします。料金は「1時間いくら」だけでなく、「1回で何が終わるか」まで含めて考えると印象がずいぶん変わるので、そこも一緒に見ていきましょう。
産後ヘルパーの料金——1時間・1回・月・自治体の目安
(民間)
(民間)
(週1回・民間)
自己負担
※金額は2026年時点の一般的な目安。実際は事業者・お住まいの自治体によって変わります。
民間サービスの1時間単価と、1回あたりの合計イメージ
民間の産後ヘルパーは、1時間あたり3,000〜5,000円が中心の相場です。多くの会社が「最低利用時間2時間から」と設定しているため、1回あたり6,000〜1万5,000円+交通費500〜1,000円が、支払いのざっくりイメージ。定期利用にすると単価が数百円〜千円ほど下がる会社も多く、産後3〜6か月まで週1回のペースで頼むご家庭もいらっしゃいます。
自治体派遣の自己負担額(所得階層で変わる場合がある点)
自治体の派遣制度の自己負担は、世帯の所得階層に応じて設定されるのが一般的です。住民税非課税世帯は無料、生活保護世帯も無料、一般世帯は1時間あたり数百円〜1,500円というのが、多くの市区町村で見られる設計。「1時間1,000円で家事と赤ちゃんの見守りをお願いできる」というのは、民間相場を知ってから比べると、驚くほどありがたい金額です。
「週何回くらい頼めばいい?」の判断のヒント
「そもそも週何回が適切なの?」も、迷いやすいところ。株式会社ss-consul「湘南コンシェル」の動画「産後ヘルパーって週何回利用するのがいいの?」(湘南コンシェル)では、産後1か月間は週2〜3回、その後は週1回に落ち着いていくケースが多いという、現場感のある目安が紹介されています。同じ会社の別動画「産前産後ヘルパーの賢い使い方」(おそうじひとしずく/2024年5月公開)でも、「産後1か月は生き延びる期間」として頼る頻度を高めに設定する提案がされています。「まず1か月だけ手厚く、そこから徐々に減らす」——これがいちばん失敗の少ない設計です。
産後ヘルパーに頼めること/頼めないこと——迷いやすい線引き
「こんなこと頼んでいいのかな……」と、ためらう場面が本当に多いのが産後です。ここでは、産後ヘルパーの現場でよく境目になるポイントを、やさしい言葉で整理していきます。”頼めない”の壁は、事業者ごとに違うことも多いので、初回相談で必ず確認しておきましょう。
湘南コンシェルの動画「産後ヘルパーって、何をお願いしていいの?」(湘南コンシェル)でも、「これは頼めますか?」の質問で最も多いのは、赤ちゃんの沐浴と上の子のお世話だと語られています。事業者側にも、経験を積んだ担当者が対応するかどうかで受け入れ範囲が変わるという事情があるようです。
産後ヘルパーに頼めること/頼めないこと(マトリックス)
頼める
よる
(線引き)
※事業者によって対応範囲は異なります。「頼めるかな?」と迷うことは、遠慮なく初回相談で聞いてみるのがいちばんです。
食事づくり・掃除・洗濯・買い物代行の”できる/できない”の一般的な考え方
家事系で「一般的に頼める」のは、お料理(作り置き含む)・掃除・洗濯・アイロンがけまで。一方で「事業者によって差が出る」のが、買い物代行です。買い物代行を含めるかどうかは会社ごとの方針で分かれます。「食材の買い出しから調理まで」を売りにしている事業者もあれば、私たち第二の実家のように「買い物には行かない」というスタンスの事業者もあります。買い物代行を含めるかどうかで料金や作業時間の設計も変わるため、必ず事前確認を。
赤ちゃんの沐浴・寝かしつけ・上の子の見守り——事業者ごとに違うポイント
育児系で境目になるのは、沐浴補助・寝かしつけ・上のお子さんの見守りです。沐浴補助は「見守り中心(お母さんが入れるあいだの手伝い)」までなら対応する事業者が多く、「ヘルパーが単独で入れる」までは対応しない事業者が多数派。授乳指導・搾乳・医療的なケアは、産後ヘルパーの範囲外です。それは助産師さん・保健師さんの領域。そこは頼るべき相手が違います。
「買い物代行はしない」というスタンスの意味——家にある食材で作るというやり方
私たち第二の実家では、お買い物はお客様にお任せしています。サポーターがスーパーやコンビニへ買い出しに出ることはありません。冷蔵庫を開けて、いまある食材でメニューを考える——これが私たちのスタイル。「もったいない文化」と「シニアの知恵」を活かして、限られた食材から作り置きをつくります。買い物の時間は、お料理と、お母さん・赤ちゃんへの寄り添いに充てたい。目の前の家事と、暮らし全体を”ひとつながり”にする——それが、私たちが大切にしている仕事の輪郭です。
実家に頼れないとき、里帰りしないとき——第三者に頼るという選択肢
「里帰り出産ができない」「きょうだいにも子どもが生まれて頼めない」「親が現役で仕事をしていて動けない」——ここ数年で本当に多く聞くお声です。産後を第三者と乗り切るという発想を、少しだけ深めていきましょう。「頼れる家族が近くにいない」のは、あなたのご家庭だけの話ではありません。

“家族の中でなんとかする”に、限界がきているだけです
「頼めないのは、私の家族関係が薄いから」——そう自分を責めてしまう方も少なくありません。でも、頑張りが足りないのではありません。「家族の中でなんとかする」というやり方そのものに、限界が来ているだけなんです。夫婦・親・きょうだいで回そうとしても、みんなが同じ時期に忙しくなれば回りません。それは、あなただけのせいじゃありません。
赤の他人に頼っていいの?——罪悪感の解き方
「赤の他人にこんなこと、頼んでいいの?」——そう思うのは、あなたが真剣にお子さんと向き合っているからです。「家事代行なんて主婦失格」そう感じてしまう方もいます。でも、違います。1時間の家事を誰かにお任せしたら、あなたは1時間、赤ちゃんの顔をゆっくり見つめてあげられる。それは贅沢ではなく、産後のお母さんに欠かせない時間です。頼ることは、弱いことじゃない。まず、あなたが幸せになってください。
お金を払うからこそ、率直に「ここをお願いします」と言える自由
家族・親族に頼むと、気を使う。やってもらっているのに、注文はつけにくい。対価を払う関係だからこそ、「ここをもう少しお願いします」と率直に言える——これは、我慢の対極にある自由です。同時に、人生経験豊かなサポーターの引き出しには、お金では割り切れないプライスレスな価値もあります。この両面をセットで受け取れるのが、産後ヘルパーを頼むいちばんの魅力です。
いま人に頼っていいことを、整理してみませんか
産後は、頼り先を探す体力そのものが残っていないものです。何をお願いできるのかを先に見える形にしておくと、いざというときに楽になります。全6ページのチェックリストを無料でお配りしています。
産後ヘルパーの選び方と、はじめて頼むときのステップ
「どこに頼めばいいのか」が、いちばんの壁になっています。産後の疲れた頭でも判断しやすいように、選ぶときのチェックポイントと、初回連絡の流れをまとめます。判断疲れを増やさない——これが、産後の意思決定でいちばん大切なことです。
産後ヘルパーを頼むまでの4ステップ(産前〜産後)
自治体の窓口で情報収集
- 母子保健コーナーで制度を確認
- 「産前産後家庭ヘルパー」の有無を質問
- 民間の候補も並行してリストアップ
民間サービスへ問い合わせ
- 対応エリア・料金を確認
- 買い物代行の可否を含めた線引きを確認
- 担当サポーターの人柄を質問
初回訪問・お試し利用
- 2〜3時間の単発で試す
- 優先したい家事を1つだけ伝える
- 相性・距離感を確認
継続利用の判断
- 週1回など無理のない頻度で継続
- 合わなければ担当交代を遠慮なく相談
- 上の子の成長に合わせて内容を調整
自治体の窓口で最初に聞くこと(母子健康手帳・母子保健コーナー)
自治体制度を使いたい場合、まず訪ねるのは市区町村の母子保健コーナー・子育て支援課。母子健康手帳を受け取ったときに、産前産後家庭ヘルパー派遣事業のパンフレットが同封されている自治体も多いので、まずそちらを確認してみてください。窓口では、「対象条件」「利用できる期間」「1回あたりの上限時間」「自己負担額」「申請から利用まで何日かかるか」の5つを必ず聞いておきましょう。産後は動けなくなるので、産前のうちに登録だけ済ませておくのが安心です。
民間サービスを選ぶときにチェックしたい5つの視点
民間の産後ヘルパー・家事代行を選ぶときは、次の5つを見比べてみてください。①1時間あたりの料金と交通費、②最低利用時間と定期割引、③スタッフの研修体制と担当者の顔ぶれ、④損害保険への加入有無、⑤買い物代行の対応可否。値段だけで選ぶと、後から「思っていたのと違った」になりがちです。単なる家事代行の人が言えば「うるさい」で終わることも、日頃の関係性があって初めて踏み込める——そんな伴走関係を築けるかどうかも、大切な視点です。
初回相談〜訪問までの一般的な流れ(産前からつないでおくメリット)
多くの民間サービスでは、初回相談(電話・メール・LINE)→ヒアリング→初回訪問(お試し利用)→継続の可否判断、という流れです。産後は電話をかける気力すら消えている日もあるので、産前のうちに問い合わせて、担当者と一度会っておくのが理想。「もっと早く頼めばよかった」——これは、実際にご利用いただいたお母さん方から、私たちがいちばんよく聞くお声です。
産後の”こころ”を守る視点——ヘルパーは家事だけの人ではありません
産後ヘルパーは、家事や育児の手を貸してくれる人であると同時に、静かに話を聴いてくれる存在でもあります。産後うつを防ぐという意味でも、この関係性はとても大切です。ここでは、家事代行の枠を超えた「産後ヘルパーの本当の価値」についてお話しさせてください。
産後うつは母親だけの話ではない——父親にも起きる現実
産後うつは、お母さんだけの話ではありません。TBSの報道番組『news23』は、父親の産後うつを扱った特集を組んでいます(「『真っ暗なトンネルにいる感覚』”父親”の産後うつ 発症リスクは母親と同程度11%」/TBS NEWS DIG/2023年9月放送)。番組の中では、父親の産後うつ発症リスクが母親と同程度の11%にのぼるという専門家の指摘が紹介されていました。取材に応じたお父さんは「真っ暗なトンネルにいる感覚」と語り、番組は共通のキーワードとして「孤立させない」を挙げています。産後の家庭を支える視点は、お母さんだけに向ければいいわけではないのです。
「孤立させない」が、いちばんの予防になる
助産師HISAKO氏の動画「産後うつに苦しむ全てのママへエール」(【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル/2024年3月公開)でも同じ趣旨のメッセージが繰り返し届けられています。「一人で抱え込まないで」——それが、動画の中で何度も差し出される言葉です。産後うつを防ぐいちばんの予防は、特別なメンタルケアの技術ではなく、「そばに、話せる誰かがいる」というシンプルな環境。産後ヘルパーは、その”誰か”を家庭の中に招き入れる、いちばん柔らかい方法です。
“実家のばあちゃんのような”距離感で、そっとそばにいてくれる人
私たち第二の実家のサポーターの多くは、人生経験豊かな女性たちです。ご自身も子育て・介護を経験してきた方が中心。だからこそ、「実家のばあちゃんのような」距離感でそっとそばにいて、無理に励まさず、否定もせず、あなたの話をゆっくり聴いてくれます。「近所のおばさんのような」、専門家でも業者でもない、その中間の温度感。これは、マニュアルからは生まれない温もりです。

第二の実家の産後サポート——”おかえり”と迎える東京の第三の居場所
最後に、私たち第二の実家が産後のご家庭にどんなふうに関わっているか、少しだけご紹介させてください。営業のためというより、あなたに合う頼り方を選ぶための材料としてお読みいただければ嬉しいです。魔法使いではありません。でも、あなたの家庭だけのカスタムメイドで、一緒に産後の景色をつくっていけたら、と願っています。
人生経験豊かなサポーターが担う、産後の家事と”見守り”
第二の実家のサポーターは、人生経験豊かな女性が中心。子育て・家事・介護のリアルを、自分の体で通ってきた方たちです。産後のお家でお引き受けするのは、お料理・お掃除・洗濯・作り置きが中心。加えて、お母さんが少しだけ横になっているあいだの赤ちゃんの見守り、上のお子さんの遊び相手まで、暮らしの中で無理のない範囲でそっと手を貸します。「使う側・使われる側ではなく、横並びで一緒に解決しましょう」——これが、私たちの姿勢です。
「買い物代行はしない」——冷蔵庫にあるもので作る、というやり方
私たち第二の実家は、買い物代行を行いません。冷蔵庫を開けて、いまある食材でメニューを考える——これが、私たちのお料理サポートのやり方です。「今日は鶏むね肉と大根と卵ですね。じゃあ、鶏そぼろ丼と、大根の煮物と、卵焼きの3品作りましょうか」——シニアサポーターが受け継いできた”あるもので作る”知恵が、産後の限られた食材と時間の中で、静かに光を放ちます。買い物に使うはずだった時間を、お料理と、あなたへの寄り添いに充てられる——これが私たちの選んだスタイルです。
産前から相談しておくと、産後の毎日がぐっとラクになる
産後は、驚くほど動けなくなります。だからこそ、産前のうちに一度お会いしておくのがおすすめです。お家の様子・冷蔵庫の中身・家族構成・上のお子さんの好き嫌い・ご不安な点まで、ゆっくり伺わせてください。この事前のつなぎがあるだけで、産後の初回訪問の景色がまるで違ってきます。関連する記事もぜひあわせてお読みいただけたら嬉しいです。
よくあるご質問(産後ヘルパー編)
Q1. 産後ヘルパーは、産後どのくらいの期間、利用できますか?
自治体の派遣制度では、産後3〜4か月程度までを対象にしている地域が多いです(詳しい期間は市区町村ごとに異なります)。民間の産後ヘルパーは期間のしばりが緩く、産前から利用できる会社も少なくありません。産後の身体が本当に大変なのは最初の1か月ですが、上のお子さんがいらっしゃるご家庭では、半年〜1年ほどゆるやかに頼るケースも珍しくありません。
Q2. 料金はどれくらいですか?自治体と民間で差はありますか?
自治体派遣は所得階層に応じた自己負担で使えるため、1時間あたりの負担が数百円〜1,500円程度に抑えられる地域があります。民間の産後ヘルパーは家事代行の相場に近く、1時間3,000〜5,000円程度+交通費が目安。安さだけで比べず、「頼める内容」「予約の取りやすさ」「事業者としての責任範囲」まで見て選ぶと安心です。
Q3. 赤ちゃんのお世話(沐浴・授乳補助)はお願いできますか?
沐浴補助・オムツ替え・上のお子さんの見守りまで対応する事業者が多い一方、授乳指導や医療的なケアは行いません(それは助産師・保健師の役割です)。どこまで対応できるかは事業者によって差が大きいので、初回相談で必ず範囲を確認しておきましょう。
Q4. 「赤の他人に家に入ってもらうのは、ちょっと……」というためらいがあります。
そう感じるのは、あなたが真剣だからです。無理をせず、まずは一度だけ、単発で頼んでみるのがおすすめ。「家族の中でなんとかする」というやり方に、そもそも今の時代は限界がきているだけです。頼ることは、弱いことではありません。少し勇気を出して、”脇道”を1本つくってみませんか。
Q5. 第二の実家は、産後ヘルパーとして利用できますか?
はい、産後のご家庭からのご依頼も多くいただいています。人生経験豊かなサポーターが、家事と見守りをまとめて担います。ただし、「買い物代行」はお受けしていません。冷蔵庫にある食材でメニューを考える、実家のおばあちゃんのようなスタイルが、第二の実家の特徴です。産前からのご相談も、いつでも歓迎しています。
大変な時期です。でも、一生の中でとても大事な時期でもあります。だから——1人で頑張らないで、1人で諦めないでください。
あなたの笑顔が、子どもたちの未来を作ります。まず、あなたが幸せになってください。
少しでも気になることがあれば、いつでもご相談ください。「霧が晴れるようにほっとする」——そんな時間を、あなたのご家庭にもお届けできたら嬉しいです。
少しでも気になったら、まずご連絡ください。第二の実家がお待ちしています
「うちは頼むほどでもないかもしれない」——そう思って、連絡をためらう方がいちばん多いです。何をお願いできるのか、どんな人が来るのか。まずは今の暮らしをお聞かせいただくところから、はじめませんか。
- いまの状況をお話しいただくだけでも大丈夫です
- はじめてのご訪問には、代表が必ず同行します
- 無理におすすめすることはありません