「ファミサポって聞いたことはあるけれど、どんな制度?」「家事代行とは何が違うの?」——子育てと仕事の両立にくたびれかけたとき、検索窓にそう打ち込んだ方へ。ファミサポとは、ファミリー・サポート・センター事業の略称で、市区町村が運営する公的な子育て相互援助の仕組みです。地域の「助けてほしい人」と「助けたい人」が会員同士として支え合い、料金は1時間あたり700〜900円前後が目安。送迎や一時預かりが中心で、家事はほぼ範囲外です。本記事では、制度の基本・料金と使い方・メリットとデメリット・家事代行との違い・迷ったときの選び方までを、順にほどいていきます。
「赤の他人にこんなこと、頼んでいいの?」——もしそう感じているなら、その気持ちはあなたが真剣に家族と向き合っている証です。1人で頑張らないで、1人で諦めないで。読み終わるころ、少しだけ肩の力が抜けていれば嬉しいです。
ファミサポとは?まず知っておきたい制度の基本
ファミサポとは、ファミリー・サポート・センター事業の略称です。地域の中で、子育てを「助けてほしい人(依頼会員)」と「助けたい人(提供会員)」が、センターを通じて会員同士として支え合う、公的な相互援助の仕組みをいいます。市区町村が主体となって運営していて、こども家庭庁の子ども・子育て支援交付金で支えられています(出典:こども家庭庁「ファミリー・サポート・センター事業」実施要綱)。民間サービスではなく、地域の助け合いを行政が仕組みとして整えたもの——そうイメージすると、距離感がつかみやすくなります。
ファミサポはどんな仕組み?
ファミサポの中心にいるのは、依頼会員・提供会員・両方会員の3種類の会員です。依頼会員は「子育てを手伝ってほしい保護者」、提供会員は「子育てを手伝いたい地域の方」、両方会員はその両方を兼ねる人を指します。センター(アドバイザー)が仲介に入り、依頼内容と提供会員のスケジュール・得意分野をマッチングしていく流れです。
運営の原資は、こども家庭庁の子ども・子育て支援交付金。市区町村が実施主体となり、社会福祉協議会やNPO法人、民間事業者に運営を委託するケースもあります。「公的制度」でありながら、担い手は地域の方々——このダブルの性格が、ファミサポの顔を少しわかりにくくしています。
提供会員は、自治体の研修を受けた一般の住民です。元保育士の方、子育てを一段落させた女性、お孫さんのいる男性もいらっしゃいます。資格を要する専門職というより、「近所のおばさんのような」距離感で手を貸してくれる存在。ここに、民間ベビーシッターとは違う温度があります。
どんなときに使える?(送迎・一時預かりが中心)
ファミサポで依頼できる活動は、原則として「子どもの預かりや送迎」です。代表的な例を挙げると、保育園・幼稚園・学童までの送り迎え、保護者の病院通いや買い物の間の一時預かり、学校の長期休暇中の預かり、きょうだいの行事に参加する際の下の子の見守り、など。急な残業・冠婚葬祭・保護者のリフレッシュといった短時間のニーズに、地域の人の手を借りて応える制度です。
ただし、炊事・掃除・洗濯といった家事は、原則としてファミサポの提供活動には含まれません。「子どもに関わる援助」が主軸というのが、こども家庭庁の実施要綱の立て付けだからです。病児・病後児の預かりや、宿泊を伴う預かりに対応しているかどうかは、自治体によって扱いが分かれます。お住まいの市区町村のセンターに、具体のケースで確認するのが確実です。
対象年齢は、多くの自治体で生後数か月〜小学6年生まで。ただし「生後何か月から」「小学何年生まで」の線引きは地域で違います。お住まいの地域のセンター名で検索してみると、要綱と対象年齢の表が見つかります。
ベビーシッターや家事代行とは目的が違う
ここで押さえておきたいのが、ファミサポ・ベビーシッター・家事代行の目的の違いです。ざっくり整理すると、ファミサポは「地域の助け合いとしての子どもの預かり・送迎」、ベビーシッターは「資格・経験のある担い手による子どもの保育」、家事代行は「暮らし全体の家事サポート」。見ているのが「子ども」なのか「暮らし」なのか、担い手が「地域の方」なのか「プロ」なのかで、立ち位置が違います。
同じ「頼る」でも、頼むべき相手は目的によって変わります。たとえば夕方の保育園のお迎えから夕食まで誰かにいてほしいならファミサポやベビーシッター、冷蔵庫の食材で作り置きまでしてほしいなら家事代行、というイメージ。目的がちぐはぐな依頼は、どちらにとっても息苦しくなります。
とはいえ、現場では「どっちも足りない」というご家庭も少なくありません。だからこそ、両者の特徴を知った上で、わが家の「いま詰まっているところ」に合うほうを選ぶ、あるいは使い分ける。その判断材料を、このあと順にお届けします。
ファミサポの料金と使い方|入会から利用までの流れ
ファミサポは「安いけれど、少し手順がある」制度です。多くの自治体で、1時間あたり700〜900円前後(平日・日中)が目安。入会は無料ですが、まずセンターでの登録説明会を受け、依頼会員として登録してから、提供会員とマッチングしてもらう流れになります。「今日お願いしたい」が叶いにくい代わりに、継続して顔なじみの関係を育てていくのがファミサポの持ち味です。詳しい実務の流れを、順に見ていきましょう。
料金の目安(1時間あたり700〜900円前後)
全国ファミリー・サポート・センター協議会の集計によると、平日・日中の報酬の目安は1時間あたり700〜900円程度(自治体により異なる・2024年時点)。土日祝日や早朝・夜間は、100〜200円程度の加算がある自治体が多く見られます。移動を伴う送迎の場合、交通費や駐車場代を実費で負担するのが一般的です。
民間ベビーシッターの相場が1時間あたり2,000〜3,500円前後、家事代行の相場が1時間あたり3,000〜4,500円前後ですから、ファミサポの金額の軽さは際立ちます。公的な補助が入っていること、担い手が地域の有志であることが、この価格を支えています。
一方で、「安いからたくさん使う」という性格のサービスではないという一面もあります。相手は地域のお一人であり、企業に発注するように枠を押さえられるわけではありません。料金の安さは、関係性の積み重ねとセット——ここを押さえておくと、使い始めがスムーズになります。
入会から利用までの流れ(登録→顔合わせ→利用)
利用までの一般的な流れは、次の通りです。
まず、お住まいの市区町村のファミリー・サポート・センターに連絡し、登録説明会に参加します。所要時間は1時間半〜2時間ほど。制度の説明を受け、申込書を記入し、依頼会員として登録されます。必要書類は、本人確認書類と子どもの健康情報を伝える書類(アレルギー・持病・かかりつけなど)が多いですが、具体はセンターで確認してください。
依頼が発生したら、センターのアドバイザーに連絡。日時・内容・場所を伝え、提供会員とのマッチングを依頼します。マッチングが成立すると、利用前の「顔合わせ」のステップが入ります。提供会員が家に来てくれて、お子さんと顔を合わせ、動線・持ち物・好きな遊びを共有する時間。このひと手間が、安心の土台になります。
当日は、取り決めた時間に提供会員宅や指定場所で子どもを預け(または来てもらい)、終了後に報酬を現金で手渡しするのが基本です。領収書の発行も忘れずに。「はじめの一回」までに2〜3週間はみておくのが現実的です。
予約・キャンセルのルール
予約は、原則として利用日の数日前までに申し込むルールの自治体が多数です。急な依頼にも対応するセンターはありますが、「当日突発」はマッチングが難しくなります。頼りたい日が決まっているなら、早めに動くほどスムーズです。
キャンセル料のルールも、自治体ごとに決まっています。前日までのキャンセルは無料、当日キャンセルは半額、無断キャンセルは全額——このあたりが相場感。相手は地域のお一人ですから、キャンセルの連絡は早めに、丁寧に。ここを守るかどうかで、次に頼みやすい関係性が育ちます。
継続して同じ提供会員にお願いするには、相性の良さが大前提。もし「ちょっと合わないかも」と感じたら、無理に続けず、アドバイザーに相談してみてください。合わないときに別の方へつなぎ直すのも、センターの大切な役割です。
ファミサポのメリットとデメリット|「後悔した」の声も読み解く
検索窓に「ファミサポ 後悔」と出てくるくらい、良かった声と、ちょっと戸惑った声の両方があります。制度の性質を知っておくと、「思っていたのと違った」を減らせます。メリットは料金の安さと地域とのつながり、デメリットはマッチング待ちと相手との相性——このあたりを、具体的に見ていきましょう。
メリット|料金の安さ・地域とのつながり
いちばんのメリットは、やはり料金が抑えられることです。民間サービスの3分の1前後で、プロではないとはいえ研修を受けた地域の方が、顔の見える関係で手伝ってくれる。ここは公的制度ならではの強みです。
もうひとつ大きいのが、地域とのつながり。都市部では、お隣に誰が住んでいるかわからないことも珍しくありません。昔は「向こう三軒両隣」で助け合えたことが、今は家族の中だけで抱え込みがちです。ファミサポは、その昭和の助け合いの文化を、公的な仕組みに整え直した現代版——そう受け止めてみると、心理的な距離が縮まる方もいらっしゃいます。
継続的にお願いできる提供会員と出会えると、お子さんも「◯◯さんが来てくれる日」と楽しみに待つようになります。親以外に、名前で呼び合える大人が1人増える。これは、お金では測れない価値です。先日お話ししたご家庭でも、「下の子が『今日は◯◯ばあばの日?』と聞くようになって」と笑っておられました。
デメリット|マッチング待ちや、相手との相性
一方で、戸惑いの声として多いのが、マッチングに時間がかかることです。依頼会員の登録はできても、希望の曜日・時間帯に動ける提供会員がすぐに見つかるとは限りません。平日の朝夕や、保育園の送迎時間帯は依頼が集中しがちで、特に待ちが長引く傾向があります。
もうひとつは、相手との相性の問題。提供会員は地域の有志であり、保育士資格を持つプロではありません。子育てのスタイル、しつけの感覚、食事の考え方——細かいところで価値観が違うと、「頼みづらいな」と感じる場面も出てきます。
そして、ファミサポはあくまで子どもの預かり・送迎が主軸で、家事はほとんどお願いできません。「保育園の送迎のついでに、簡単な夕食の準備もしてほしい」は、ファミサポの枠では難しい依頼です。暮らし全体のサポートが必要なご家庭にとっては、物足りなさを感じる場面があります。
- 料金が抑えやすい 多くの自治体で1時間あたり数百円台。短時間の送迎や預かりでも気軽に頼みやすい水準です。
- 地域のつながりが生まれる 近所の提供会員と顔見知りになり、災害時や急な体調不良のときにも心強い。
- 同じ人に継続して頼める 相性が合えば、同じ提供会員へ繰り返し依頼可能。子どもも安心感を持ちやすい。
- マッチング待ちがある 登録してから候補の紹介までに数日〜数週間かかることも。急ぎの依頼には向きにくい。
- 相性の差がある 提供会員は地域住民のボランティア。保育士資格の有無や経験の幅は人によって異なる。
- 家事はほぼ対象外 掃除・料理・買い物は依頼不可。「送迎のついでに夕食の準備」といった依頼は難しい。
「後悔した」の声の多くは、期待値のズレ
実際に、YouTubeで「ファミサポ、今回は見送ることにしました」というタイトルの体験レポート動画(視聴回数6万回超、2025年公開)が共感を集めています。利用者側の率直な気持ちが語られ、「マッチングが決まらないまま時期が過ぎた」「送迎の往復時間が思ったよりかかった」といった論点が、はっきり可視化されています。
ただ、こうした声を丁寧に読み解いていくと、多くは「期待値のズレ」から生まれていることに気づきます。民間ベビーシッターと同じ速度を期待したり、家事までお願いできると思い込んで利用を始めたり、相性の調整を抜きにすぐ本番を迎えたり——制度の性質を知る前に動いたからこその、戸惑いです。
だから、ファミサポを使うなら、「公的な地域の助け合い」として捉えるのがコツです。使い勝手の速さや範囲の広さは、民間サービスのほうが上。けれど、顔なじみの関係・継続的なつながり・金額の軽さは、ファミサポのほうが得意。向き不向きが、はっきりあります。
ファミサポと家事代行はどう違う?3つのポイントで整理
よく混同されますが、ファミサポと家事代行は、できることも、頼み方の文化も、別のサービスです。両者を並べてみると、「わが家は、どちらに頼むのが近いか」が見えてきます。ここでは目的・担い手・料金とサービス範囲の3軸で整理します。「原因」を探すのではなく、「わが家の暮らしの、どこが詰まっているか」を手がかりに読み進めてみてください。
目的|子どもの預かり中心か、暮らし全体のサポートか
ファミサポの中心は「子ども」です。送迎・一時預かりが活動の7〜8割を占め、「保護者が離れている時間、子どもを安全に見守る」ことがミッション。だから、提供会員が家に入っても、家事を頼めることは原則としてありません。
家事代行は「暮らし全体」を見ます。炊事(作り置き)、掃除、洗濯、整理収納が中心で、ご家庭によっては見守り・話し相手までカバーします。「目の前の家事と、暮らしを”ひとつながり”にする」——私たち第二の実家が、サービスを言語化するときに使うフレーズです。
同じ「頼る」でも、何に困っているかで出口は変わります。「子どもの送り迎えがどうしても回らない」ならファミサポ、「冷蔵庫のなかみが尽きて夕食にため息が出る」なら家事代行、というふうに。両方詰まっているときは、両方に頼ってもいいんです。
担い手|地域の子育てサポーターか、プロの家事サポーターか
担い手の違いも、意外と大きなポイントです。ファミサポの提供会員は、自治体の研修を受けた地域の住民。子育て経験のある方が中心で、ボランティア精神で動いてくださる方が多数。契約主体は会員同士で、サービス事業者ではありません。
家事代行の担い手は、家事代行会社に所属するプロのサポーターです。第二の実家では、お料理や整理整頓を得意とする、人生経験豊かな東京のおばあちゃんたちがサポーターとして活躍しています。契約主体は事業者と利用者で、業務の指揮命令や保険の責任も明確。個性がギュッと詰まっている、それも第二の実家の価値です。
「赤の他人にこんなこと、頼んでいいの?」——家事代行を検討されるご家庭でよく聞かれる言葉です。でも、お金を払う関係だからこそ、率直に頼める自由があるんです。「ここをもう少しお願いします」「今日はこの作り置きを多めに」——気を使って我慢しなくていい。これは、家族や親族に頼むときとは違う種類の、肩の軽さです。
料金とサービス範囲の違い(比較表)
ふたつの違いを一覧で見てみましょう。
| 観点 | ファミサポ | 家事代行(第二の実家) | 出典 |
|---|---|---|---|
| 運営主体 | 市区町村(公的制度) | 民間事業者 | こども家庭庁 実施要綱(2024年) |
| 料金の目安 | 1時間700〜900円前後 | 1時間3,000〜4,500円前後 | 全国ファミリー・サポート・センター協議会(2024年)/家事代行業界相場 |
| 主な活動 | 子どもの送迎・一時預かり | お料理・掃除・整理収納・見守り | 各種公式サイト |
| 担い手 | 研修を受けた地域の方(提供会員) | 人生経験豊かなプロのサポーター | 各種公式サイト |
| 家事対応 | 原則として対象外 | 中心的な業務 | こども家庭庁 実施要綱 |
| 買い物代行 | 保護者の買い物中の預かりに対応 | 提供していません(ご自宅の食材で作ります) | 第二の実家 公式 |
| 予約の柔軟性 | 数日〜数週間前の調整 | 定期契約が中心・比較的柔軟 | 各種公式サイト |
| 継続性 | 提供会員次第 | 担当サポーターの継続指定が可能 | 第二の実家 公式 |
ここで強調しておきたいのが、第二の実家は「買い物代行」をご提供していないという点です。お料理サポートは、お客様のご自宅にある食材でさせていただくのが基本。冷蔵庫を開けて、いまあるものでメニューを考えます。「シニアの知恵」とは、まさに限られた食材を上手に活かすところにあり、昭和の生活文化、特に手作りの食を子どもたちに届ける時間として、台所に立たせていただいています。詳しくはサービス内容のページをご覧ください。
「頼っていいこと」を、書き出してみませんか
「これくらい自分でやらなきゃ」と抱えているものを、一度そのまま書き出してみる。それだけで、肩の力が少し抜けることがあります。全6ページのチェックリストを無料でお配りしています。
「どちらに頼めばいい?」迷ったときの3つの軸
どちらが正解、という話ではありません。わが家の暮らしの、どこがいちばん詰まっているか。それによって、答えは変わります。ここでは、迷ったときの判断の軸を3つご紹介します。先に対処法から——という吉村代表の方針で、原因探しより「今日からの一歩」に重点を置いています。
軸①「困っているのは、子どもの時間?暮らしの時間?」
まず自分に問いかけてほしいのが、「困っているのは、子どもの時間?それとも暮らしの時間?」という問いです。
「夕方のお迎えが間に合わない」「学校の長期休みに1人で留守番させるのが不安」「下の子の体調不良で、上の子の習い事に送れない」——これらは子どもの時間の課題。ファミサポや、民間ベビーシッターの出番です。
一方、「仕事から帰って冷蔵庫を開けるたびに、ため息が出る」「掃除する時間がなくて、週末がまるごと家事で潰れる」「食事がワンパターンになって、子どもの食が細くなった気がする」——これは暮らしの時間の課題。家事代行の守備範囲です。
両方ともぎゅうぎゅう、というご家庭も多いはず。「頑張りが足りないのではありません。『家族の中でなんとかする』やり方そのものに、限界が来ているだけ」——これは私たちが現場でよくお伝えしていることです。構造の問題として受け止めると、少し呼吸が楽になります。
軸②「安さを取るか、継続性と相性を取るか」
次の軸は、「料金の安さを取るか、継続性と相性を取るか」。
ファミサポは、金額が軽い。これは大きなメリットです。ただし、マッチングの速度や、同じ方に長く続けてもらえる確実性は、民間サービスのほうが上。「安いけれど待ちがある」vs「払うけれど安定している」のトレードオフを、ご家庭の優先順位と重ねてみてください。
もし「月に数回、まとまった時間を安心して任せたい」「同じ方に続けて来てもらって、お子さんの性格を覚えてもらいたい」「わが家の冷蔵庫の中身まで気にかけてほしい」なら、家事代行のほうが向いています。相性が合うサポーターと出会えたときの”格変化”は、継続契約ならではのご褒美です。「もっと早く頼めばよかった」——私たちが現場でいちばんよく聞くお客様の声です。
ちなみに金額の重さが心配な方は、実際にご利用中のご家庭から「月◯円を払うことで、週末に家族と笑える時間が戻った」というお声をいただいています。価格ではなく、「取り戻した時間と気持ち」で測り直すと、見え方が変わることがあります。
軸③「使い分けという選択肢もある」
そして、見落としがちな軸が、「使い分け」という選択肢です。
ファミサポに子どもの送迎や一時預かりをお願いし、家事代行に料理の作り置きや掃除をお願いする——この二刀流をされているご家庭は、少なくありません。目的が重ならないので、両立しやすいんです。公的制度の軽さと、民間サービスの柔軟さ、両方の良いところを取る。これは十分に現実的な選択肢です。
もちろん、両方契約すれば金額は上がります。ただ、「どちらか一方で全部済ませる」よりも、役割を分けたほうが、どちらとの関係もラクになることがよくあります。「ファミサポに家事まで期待してモヤモヤする」「家事代行に送迎まで求めて予算が膨らむ」——どちらの不幸も、使い分けで解消できたりします。
迷ったら、まずはご家庭の1週間を書き出してみるのがおすすめ。朝・昼・夕・夜、曜日ごとに「誰かの手があったら助かる時間」を色で塗ってみる。見えてきた色の集中具合で、頼る先が自ずと決まってきます。これは、私たちの初回ご相談でも最初にお願いしている作業です。
第二の実家が大事にしていること|「頼ってもいい」の第三者として
第二の実家は、家事代行として、お料理サポート・お掃除・見守りに伺っています。ファミサポの代わりでも、ベビーシッターの代わりでもありません。ただ、「家族の中でなんとか」が限界に来たときの、第三者としての選択肢のひとつでありたいと思っています。「おせっかいという名の深い寄り添い」を、堂々とサービスにする。それが私たちの立ち位置です。
買い物代行はしません|冷蔵庫にあるもので作るスタイル
第二の実家の特徴は、買い物代行をご提供していないことです。サポーターがスーパーやコンビニへ買い物に出かけることはありません。お料理サポートは、お客様のご自宅にある食材でさせていただくのが基本——これは、創業時から変えていないスタイルです。
理由はシンプルで、「限られた食材を上手に活かす」ことこそ、人生経験豊かなサポーターたちの得意分野だから。冷蔵庫を開けて、「今日はこの野菜からいこうか」と考える時間。昭和の台所にあった知恵が、現代の忙しいご家庭の夕食に、そのままよみがえります。買い物にかかるはずの時間を、丸ごと「調理」と「寄り添い」に充てられる——これが、私たちの選んだ形です。
先日、赤羽エリアのご家庭に伺ったサポーターが、こんな提案をしていました。「ご飯をしっかり食べるご家庭なので、五分づき米に変えるだけで食物繊維が摂れるのでは?」——家庭の習慣は尊重し、変えるのは主食ひとつだけ。あくまで一例ですし、ご家庭ごとに事情は異なります。ただ、こうした「痒い所の少し上を、半歩先の提案で」という寄り添い方が、私たちの現場では日常的に起きています。
人生経験豊かなサポーターが、横並びで一緒に考える
第二の実家のサポーターは、人生経験豊かな東京のおばあちゃんたちです。年齢で線を引かず、「個人差が大きいから、年齢だけでは測れない」という認識に立っています。90代でも現役で活躍しているサポーターもいれば、「自分ってこういうことが好きだったんだな」と、この仕事を通じて自己重要感を再発見している方もいらっしゃいます。
私たちが大事にしているのは、「横並びで一緒に解決する」という姿勢です。使う側・使われる側ではなく、同じ目線で、わが家だけのカスタムメイドを一緒に考える。マニュアル通りではなく、現場にしか答えはない——それが、私たち第二の実家の軸です。
「魔法使いではありません」——これも、吉村代表がよく口にする言葉です。3時間という枠の中でできることには、限りがあります。だから、何でも解決すると大風呂敷を広げず、優先順位を一緒に決める。誠実な線引きができるからこそ、長い関係が育つ——そう捉えて、日々伺っています。
「赤の他人にこんなこと、頼んでいいの?」そう思うのは、あなたが真剣だから
ここまでお読みいただいて、まだ「赤の他人にこんなこと、頼んでいいの?」という気持ちが残っている方へ。
その気持ちは、あなたが真剣に家族と向き合っている証です。頑張りが足りないのでも、だらしないのでもありません。「家族の中でなんとかする」というやり方そのものに、限界が来ているだけです。きょうだいに同じ時期に子が生まれて手が回らない。頼っていた妹自身が妊娠して続かない。「家族の中でなんとか」には必ず限界が来ます。だから、第三者を頼る。これは逃げではなく、むしろ家族の次のステージです。
家族や親族に頼むと、やってもらっているぶん気を使う。文句は言えない。お金を払うからこそ、「ここをもう少しお願いします」と率直に頼める——これは我慢の対極にある自由です。頼ることは、弱いことじゃない。むしろ、家族を長く続けていくための、現役世代の知恵です。
サービスについてのページや無料相談から、ゆっくりご検討いただけたらと思います。1人で頑張らないで、1人で諦めないで。

よくある質問
ファミサポと家事代行、両方を検討するときに、よく聞かれる質問をまとめました。「ちょっとだけ確認しておきたい」という小さな迷いにも、ここでお答えします。
ファミサポは何歳から何歳まで使える?
多くの自治体で、生後数か月〜小学6年生までが対象です。細かい年齢や条件は自治体ごとに違うので、お住まいの市区町村のファミリー・サポート・センターにご確認ください。病児・病後児預かりや宿泊預かりに対応しているかどうかも、自治体によって扱いが分かれます。
ファミサポと家事代行は、併用できる?
できます。ファミサポに子どもの一時預かりや送迎をお願いしつつ、家事代行に料理の作り置きや掃除をお願いする、という使い分けをしているご家庭もあります。目的が重ならないので、両立しやすい組み合わせです。わが家の1週間を書き出して、どの時間帯にどちらを頼むかを決めると、迷いなく動けます。
東京都のベビーシッター利用支援事業とは別物?
別物です。ベビーシッター利用支援事業は、認定を受けたベビーシッター事業者の利用料を東京都が補助する制度で、ファミサポとは目的も担い手も違います。両方を検討している場合は、どちらが日々の暮らしに合うか、ゆっくり比べてみてください。制度名が似ているので、お住まいの区のサイトで正式名称を確認するのがおすすめです。
ファミサポの提供会員は、どんな人がやっているの?
自治体の研修を受けた、地域の方々です。子育て経験のあるご年配の方や、保育士資格を持つ方もいらっしゃいます。地域の中で「困ったときはお互い様」の気持ちで活動している方が多いのが、この制度の持ち味。昭和の「向こう三軒両隣」の助け合いが、形を変えて続いています。
家事代行の「第二の実家」は、買い物代行もしてくれる?
買い物代行はご提供していません。お料理サポートは、お客様のご自宅にある食材でさせていただくのが基本です。冷蔵庫にあるものを活かして、無駄なく作り置きをしていきます。「家にあるもので作る」のが、第二の実家らしさ。買い物にかかるはずの時間を、丸ごと調理と寄り添いに充てさせていただいています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。ファミサポと家事代行、どちらも「頼ることは、弱いことじゃない」という共通の土台の上にあります。使い分けても、どちらか一方を選んでも、わが家に合うほうを選べば大丈夫。世代を超えて活かし活かされる土壌づくり——これは私たちのミッションですが、親世代・現役世代・子ども世代が、お互いに手を貸し合う形は、どのサービスを選んでも生まれます。
大変な時期です。でも、一生の中でとても大事な時期でもあります。だから——
1人で頑張らないで、1人で諦めないでください。
あなたの笑顔が、子どもたちの未来を作ります。少しでも気になることがあれば、いつでもご相談ください。
少しでも気になったら、まずご連絡ください。第二の実家がお待ちしています
「うちは頼むほどでもないかもしれない」——そう思って、連絡をためらう方がいちばん多いです。何をお願いできるのか、どんな人が来るのか。まずは今の暮らしをお聞かせいただくところから、はじめませんか。
- いまの状況をお話しいただくだけでも大丈夫です
- はじめてのご訪問には、代表が必ず同行します
- 無理におすすめすることはありません