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派手さのない一言に、5年分の積み重ねを見た日

大きな声でも、感動的な言葉でもありませんでした。いつもの調子で、淡々と。高い場所のお掃除などを黙々と引き受けてくれているサポーターさんの、その飾らない一言を聞いたとき、私ははっとしました。静かな言葉の奥に、確かな重みがあったからです。

飾らない、いつも通りの一言

この夏の「サポーターの集い」で、みなさんに一言ずつ話してもらったときのことです。私が一方的に話すだけでは終わらせたくなかった。現場を支えてくれているのはサポーターのみなさんだから、みなさんの言葉で締めくくりたかったんです。

声を詰まらせる人もいれば、お客様との思い出を懐かしそうに語る人もいました。そんな中で順番が回ってきたそのサポーターさんは、いつも通りの、飾らない一言。大きな感激を語るのではなく、現場への向き合い方がそのまま滲むような、静かな言葉でした。

その方は、お客様の状況に寄り添いながら、粛々と、着実に対応してくれるサポーターです。目立つ言葉を語るタイプではありません。でも、だからこそ見えたものがありました。

「やらなきゃ」から「させていただいている」へ

家事は、やらないと回りません。だから「仕方なしにやる」という感覚になるのは、当然のことだと思います。私も、同じでした。

でも、同じやるのなら。「こうしなきゃならない」ではなく、楽しんでやる。もっと言えば、「させていただいている」くらいの感覚でいられたら。私は、それが日々の家事だけでなく、人生そのものを肯定していくことにつながると思っているんです。

あのサポーターさんの淡々とした佇まいを見ていて、私が感じたのは、まさにそういう在り方でした。誰かに評価されるためでもなく、義務感に追われているのでもない。目の前のお宅の、手の届きにくい場所をきれいにする。それを当たり前のように、毎回続けていく。その静かさは、「やらされている」人のものではなかったんですね。

「させていただいている」と思えると、不思議なことに、同じ家事でも見え方が変わってきます。拭き上げた窓から差し込む光や、片付いた棚を見たときのお客様のほっとした表情。そういう小さな喜びに、ちゃんと気づけるようになる。淡々と続けられる人は、きっとその喜びを、自分の中で静かに受け取っているのだと思います。

世の中は、即効性やわかりやすい成果を求めがちです。劇的な変化や感動のエピソードに、価値を見出したくなる。でも、本当にお客様の暮らしを支えているのは、派手な瞬間ではありません。日々の現場での、粛々とした積み重ねそのものです。即効性ではなく、積み重ね。高い場所のお掃除ひとつとっても、体力と経験と気配りがなければできないことで、「何かあったらこの人がいる」という存在は、お客様にとって思っている以上に大きな安心なんです。

第二の実家として、これからも大切にしたいこと

私たちが大切にしているのは、横並びで一緒に解決しましょう、という距離感です。上から教えるのではなく、現場にしか答えはないと思って、お客様のそばに立つこと。あのサポーターさんのような在り方は、まさにその姿勢を体現してくれています。

いつも変わらず現場に立ち続けてくれる人の存在こそが、近所のおばちゃんのような、静かな安心を届けている。そういう人を、私はこれからも大切にしていきたいと思います。

毎日の家事に追われているあなたへ

毎日の家事を「やらなきゃ」と抱えて、しんどくなっていませんか。無理に楽しもうとしなくても大丈夫です。まずは、ひとりで抱え込まないこと。誰かと分け合うだけで、同じ家事が少し違って見えてくることがあります。

目立つ言葉ではなくても、日々の積み重ねは、誰かの暮らしをちゃんと支えています。あの静かな一言は、そのことを私に思い出させてくれました。1人で頑張らないで、1人で諦めないで。

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