「お手伝いしたい」と言ってくれるのは、うれしいことですよね。でも、時間に追われている日はつい「今はいいよ」と答えてしまう。子どもと一緒に家事をするのは、気持ちがあってもなかなか難しいものです。夏休みのある日、東京都内のご家庭にお掃除のサポートで伺ったとき、お子さんが自分から手を動かしてくれる場面がありました。あくまで一例ですが、ご家庭でのヒントになればうれしいです。
こんなお悩み、ありませんか?
「お手伝いしたい」に応えたいけれど、余裕がない日もある
お子さんが家事に興味を持ってくれる時期は、うれしい反面、大人のペースとはなかなか噛み合いません。手が止まるのを待つ余裕がなかったり、任せたあとにもう一度自分でやり直すことになったり。「今日はいいや」と流してしまう日があっても、それは仕方のないことだと思います。
とはいえ、夏休みはお子さんがおうちにいる時間が長くなる時期でもあります。この日も、特別な準備をしていたわけではありませんでした。私たちがお掃除を始めると、お子さんが自然と隣にやってきて、一緒に手を動かしてくれたのです。
サンや巾木——お子さんの目線にちょうどいい場所
お子さんが取り組んでくれたのは、戸のレールのサンや、壁ぎわの巾木の拭き掃除。ほかにも、テーブルの上に出ていたものを片付けたり、床に置かれていた本を定位置に戻したり、シートの裏側を拭いたり。どれも、大人だけで進めていると後回しになりやすい場所です。
あとから考えると、拭いた前と後の違いが目で見てわかる場所だったことが、良かったのかもしれません。「やった分だけきれいになる」のが伝わりやすいと、続けやすいのだろうと思います。
▶ この日、お子さんが担当してくれた場所
夏だからこそ、水を使うお手伝いが楽しい
この日は、住居用の洗剤を水で薄めたものを用意して、それで拭き掃除をしてもらいました。暑い季節でしたので、水に触れること自体が心地よかったのかもしれません。嫌がることなく最後まで向き合ってくれて、私たちのほうが元気をもらったくらいです。
実は、私たちが伺う前から、子ども部屋の床はきれいに整っていました。お子さんがご自分で片付けたのだと、あとから伺いました。勉強机の上も整理されていて、「きれいだね」と伝えると、少し得意そうな表情をしていたのが印象に残っています。
💡 ちょっとしたヒント
お願いするなら「きれいになったのが目で見てわかる場所」をひとつだけ。暑い時期は、水やお湯を使うお手伝いが喜ばれることもあります。もちろん、うまくいかない日もあります。
私たちが整えたのは、その周りの部分
このご家庭では、月に一度、サポーターふたりで伺う日があります。この日がちょうどその日でした。お子さんが手を動かしてくれている間、私たちはお部屋の床と水回りを担当しました。椅子やマッサージチェアを動かして掃除機をかけ、そのあと拭き掃除。カーペットを敷き直して、カバーの端も拭きました。浴室に干されていた洗濯物はベランダの物干しに移させていただき、お掃除を終える頃にはちょうど乾いていました。
こうして役割が分かれると、お子さんは「自分の担当」に集中できます。どこを誰が受け持つかは、その日の様子やご家庭のご希望に合わせて、その都度お客様と相談しながら決めています。
がんばりは、おうちの方から褒めてもらえるように
帰り際、おうちの方には「今日はたくさんお手伝いしてくれたので、ぜひ褒めてあげてください」とお伝えしました。私たちが「ありがとう」と言うことももちろん大切ですが、いちばんうれしいのは、やはりご家族からの言葉だと思うからです。
私たちサポーターも完璧ではありません。うまくいかない日もありますし、正解がわかっているわけでもありません。それでも、その場で生まれた「やってみたい」の気持ちを、できるだけ大切にしたいと思っています。
お手伝いの経験は、大人になってからの暮らしにつながる
子どものころに家事を当たり前のようにしていると、大人になって自分の暮らしを整えるときのハードルが、ぐっと低くなると言われます。雑巾の絞り方、どこに何を戻すか、汚れは溜まる前に拭いたほうがラクなこと。どれも特別な知識ではなく、誰かと一緒にやるうちに、自然と手が覚えていくことばかりです。
とはいえ、お仕事と子育てが重なる毎日のなかで、お子さんのお手伝いにゆっくり付き合う時間をつくるのは、簡単ではありません。「本当は一緒にやったほうがいいのだろうな」と思いながら、その余裕がない日が続く。それは、ご家庭の頑張りが足りないからではないと、私たちは思っています。
だからこそ、お母さんの代わり、おばあちゃんの代わりのような立場で、その時間を少しだけ引き受けられたらと考えています。お掃除やお料理そのものだけでなく、暮らしを整えるという生活文化を、お子さんと過ごす時間のなかで自然に手渡していけたら。そんな気持ちで、ご家庭にお伺いしています。
「第二の実家」のお掃除サポートについて
第二の実家のシニアサポーターは、ご家庭にお伺いして、お部屋の床や水回りのお掃除をお手伝いしています。手を動かして整えるだけでなく、この日のようにお子さんと一緒に過ごす時間になることもあれば、静かに整えることに専念する日もあります。
今回ご紹介したのは、あくまでひとつの例です。何をどこまでお願いするかは、ご家庭ごとに本当にさまざま。ご相談の中で、あなたのご家庭に合ったサポート内容を一緒に考えていきますので、まずはお気軽にお声がけください。