代表メッセージ
女性の生き方を模索して40年
吉村 伸子よしむら のぶこ
第二の実家合同会社 代表
慶應義塾大学 文学部 社会心理教育学科卒業
株式会社リクルート、NPO法人親子・絆.com設立など、40年以上にわたり「女性の生き方」「子育てと仕事の両立」をテーマに活動。2021年8月19日、第二の実家合同会社を設立。
私の想い
あなたも感じたことはありませんか
帰宅して、冷蔵庫を開ける。疲れた体に「今日は何を作ろう」というため息。子どもの「お腹すいた」という声に、「ちょっと待ってね」と返す罪悪感。
私も、同じでした。
リクルートで深夜残業が当たり前の日々。銀座でホステスのお姉さんたちと一緒にタクシー待ちして、首都高速を飛ばして帰宅する昭和のバリキャリ時代。
そして出産。初めておっぱいが張った時、自分の体なのに自分じゃないような感覚。「このお乳を搾り捨てて、向かうなんて・・・」と思ったら、あんなに好きだった仕事なんてどうでもよくなりました。母性に目覚めた瞬間でした。
でも、心のどこかで。
「私のキャリアは、これで終わり?」という寂しさもありました。
誰にも言えなかった想い
3人の子育ては本当に幸せでした。でも、正直に言うと「このままいくのかな」という思いも、いつもどこかにありました。
優秀な同期たちは、今もバリバリ働いている。私は、オムツ替えと離乳食作り。
「これも大切な仕事」と自分に言い聞かせながら、でも、社会から取り残されているような気持ちになることもありました。
還暦で気づいた真実
60歳になって、ホノルルマラソンを走りました。完走したとき、思ったんです。
「私、まだまだいける」
周りを見れば、60代、70代でも元気な人がたくさんいる。でも、社会は「定年したら、お疲れ様でした」って言う。
え、まだ20年も30年も生きるのに?この経験も知識も、全部無駄になるの?
そんなの、勿体なさすぎる。
なぜ「第二の実家」なのか
あなたの悩み、わかります
深夜、スマホで「離乳食 食べない」で検索。育児書通りにいかなくて、自分を責める。実家は遠くて、頼れない。
時代は変われど、私も通った道です。
「こんな時、おばあちゃんに聞けたらな」
「誰かに、大丈夫よって言ってほしい」
そう思いませんでしたか?
忘れられない出会い
義母が突然倒れた時、私は途方に暮れました。仕事と介護との両立、どうしたらいいのかわからない。
そんな時、出会ったのが家事代行のNさんでした。
家族のピンチを、家族でない第三者に助けてもらう。
助けてもらってもいいんだ
不思議な安心感を覚えたことを記憶しています。 これだ、と思いました。私がやりたかったのは、これだ。
私が本当に伝えたいこと
完璧じゃなくていい
毎日手作り料理じゃなくていい。部屋が散らかっててもいい。子どもに「早くして!」って言っちゃってもいい。
でも、時々でいいから。家族で温かいご飯を囲んで、「今日はどうだった?」って聞く時間を持ってほしい。
そんな時間が、明日への力になるから。
頼ることは、弱いことじゃない
「家事代行なんて、主婦失格」そう思う方もいるかもしれません。
でも、違います。
昔は、おばあちゃんがいて、近所のおばさんがいて、みんなで助け合っていた。それが、今はないだけ。
第二の実家は、あなたの「頼れる人」になりたいんです。
シニアの方へ
「もう年だから」って諦めないでください。
あなたが「当たり前」だと思っている知識や経験が若い世代にとっては、宝物なんです。
冷蔵庫に夏野菜しかない若いママに、「冬の時期は根菜がいいのよ」って教えてあげられる。泣き止まない赤ちゃんを抱っこして、「うちの子もそうだったわ」って共感してあげられる。
それだけで、誰かの背中が押せるんです。
私が見つけた答え
大学の卒論で書いた疑問。「定年後、女性は何をするの?」
40年かけて、やっと答えが見つかりました。
年を重ねるほど、経験値が増える。
その経験は、誰かの支えになる。
経験を分かち合える環境が大切。
あなたの得意を活かして働くことは
生きる喜びに繋がる。
第二の実家で働く70代のサポーターが、いきいきと語ってくれます。「ありがとうって言われると、また頑張ろうって思うの」
30代のママが、涙ぐみながら言ってくれます。「本当の実家みたいで、心が楽になりました」
これが、私の答えです。
あなたへ
今、あなたが抱えている悩み。それは、あなただけのせいじゃありません。
社会の仕組みが、追いついていないだけ。
だから、一人で抱え込まないでください。頼ってください。甘えてください。
第二の実家は、あなたの「実家」でありたいと思っています。
「おかえり」って迎えてくれる。
「大丈夫よ」って励ましてくれる。
「美味しいね」って一緒に笑ってくれる。
そんな温かい場所でありたい。
あなたの笑顔が、子どもたちの未来を作ります。
まず、あなたが幸せになってください。
これからの展開
地方への拡大
今は東京を中心に展開していますが、この想いを全国へ広げたい。
地方には、さらに豊かな食文化、郷土料理、生活の知恵があります。それらを次世代に伝承していくことも、次の段階の私たちの使命だと考えています。
多世代交流の場づくり
寺子屋的な教育事業も構想中です。シニアの経験を若い世代に伝える場、子どもたちが昔の遊びや文化を学ぶ場。
「第二の実家」が、本当に実家のように、世代を超えた温かい交流の場になればと願っています。
最後に
「24時間、365日、家事や育児に終わりはありません」
だからこそ、いつもの繰り返しではなく、もっとクリエイティブに、自分らしい家事スタイルを見つけてほしい。
特に、毎日の料理は繰り返しのようですが、旬の食材や栄養バランスなどを加味すると、食卓が華やぎ、家族の笑顔が溢れます。
届けたいのは、今こそ見直される、おふくろの味、おばあちゃんの知恵袋、大事にしたい日本の文化。
家事をアウトソーシング=「第二の実家」に任せることで、あなたの日常に新しい発見や工夫がきっとあることでしょう。
ぜひ一度、熟練の知恵や技を、体験してみてください。
世代を超えて活かし活かされる土壌が、この「第二の実家」から、拡がっていくことを心から願っています。
第二の実家合同会社
代表 吉村 伸子
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